ちょっと古い記事だったんですが、「モノが多い家にお金は貯まらない」という記事を見つけました。
勝間和代さんがお宅訪問してお金が貯まらない原因を探る、というものです。
その家はモノであふれかえっていたのでまずは断捨離を勧められたわけですが、その内容がすごく合理的で正論だったんです。
わたしが「たしかにー」と思ったのは仕分けの部分。
「(仕分けをするにあたり)ときめく・ときめかないは主観的なもの。客観的な数値として、季節もの(ストーブなど)は過去2年間使わなければまず使わない。その他のものは2ヵ月使わないものは使いません」
「ときめくかどうか」をモノを捨てる基準にするっていうのはいわずもがな片付け界のアイドル近藤 麻理恵さんのメソッド。
「ときめくかどうか」を基準にするのはすごく役に立つとわたしは思うんですが、たしかにいくら思い入れがあってときめいたとしても、長期間使ってないもので今後必要になるものってほとんどないかもしれません。
わたし、いつか使うかも……と思いながら随分長いこと大事に保管している巨大な鍋があるんです。
「大人数で鍋パーティーするならこれくらいのサイズが必要」っていう理由で。
わたしの鍋の場合は「ときめき」もしない、「2か月どころか1年くらい使ってない」っていう両方の考え方でゴミ決定ですね……。
「モノが少なくなるとお金がたまる」かどうかはわかりませんが、たくさんのモノを手放したことで、今とてもスッキリとした生活ができているのはわたしも実感しています。
捨てたものを思い出して「残しておけばよかったな……」って思うモノは何一つないんです。
そんなわたしの「要らないモノの捨て方&捨てたものたち」をメモしておこうと思います。
捨て方を決める
まずどうやって捨てるのかっていう問題ですが、わたしの基準は
- 使ってないものは捨てる
- 死んだあとに見られたくないものは捨てる
のふたつ。
使ってないものは捨てる
これは「食器」や「洋服」がメインです。
わたし二人暮らしなのにたくさん食器を持っていたんです。
でもいつも使うのはお気に入りの食器ばかり。100均に行くとかわいい食器がたくさんあって、ついつい小鉢や小皿を買い集めてしまっていたんですが、これらを全部処分しました。
100均とはいえ丈夫で長持ちするから、「割れたら捨てる」とか言っていたらきっと自分がさきにしぬ。
洋服も気に入ったものばかり着てしまうから、着てない服は全部捨てました。あとボロい下着も捨てる!
まだ着れる……っていうギリギリのラインをさまよっていたものは全部ゴミにしました。
まだ着れるかもしれないけどもう着てないし。
死んだあとに見られたくないものは捨てる
死んだあと言い訳もできない状態で見られて家族がショックを受けたり後悔したりするようなものは捨てる!
だって天国(もしくは地獄)から「いやそれ違うんだって!」とか言っても聞こえないもんね。
主に写真や古いスケジュール帳がこれに該当します。
喧嘩した日に勢いで書いた「ムカつくー!」なんて文字は死んでから見られたら最悪じゃないですか。
わたしスケジュール帳を日記みたいに使う癖があったんですが、これある日突然死んだら誰かに見られる可能性あるよね……って気づいてから余計なことを書くのはやめました。
捨てるかどうしようか迷うものは一旦保留して、しばらくしたら捨てる
だいたいいつも「とりあえずとっておく→そのまま何年も保管し続ける」だったので、次もう一回片付けるときまでに一度も取り出してなければ捨てる!
使うかもな……って保管しておいたもので実際に使ったものってわたしほとんどないんですよね。
そんな感じで具体的には以下のようなものを捨てました。
わたしが断腸の思いで捨てたもの
古い漫画・本
わたし漫画本をたくさん持っていたんですが、どれもこれもとても古くて、しかも保存状態もいいとはいえないものでした。
それでも小学生~高校生にかけてお小遣いで買い集めた本たちには思い出が詰まっていて、しかもたまに読み返すとやっぱり面白い。
手放せないまま9回もの引越しに連れまわしました。(わたし引越し好きで、19歳で実家を出たあと9回引越ししています)
この古い漫画本たちを去年の引越しのあとについに手放しました!
本を捨てたときの記事はこれ
正確には捨てたんじゃなくて買取に出したんですが、この結果を受けてわたしのものを捨てるスピードが加速したのは間違いないです。
「とりあえず」で買った家具
これは上にかいた漫画本を収納するために買った単行本棚です。
写真に撮っておけばよかったなーと思って画像を探してみたらまさに同じの見つけました! これです!
でもわたしのはドンキ・ホーテで2980円くらいで買ったからもうちょっとしょぼいやつかも。結構ぐらぐらしてました。
漫画をずっとダンボールに入れておくのあんまりよくないよねって思ってその場しのぎで買ったんですが、いざ漫画本を並べてみたら「いやわたしそこまで漫画本アピールしたくないかも!ww」みたいになりました。
でも他に置き場所もないしなあ……と使うこと数年。
漫画本を手放したのと同時に粗大ごみに出しました。
粗大ごみ処理料は700円でした。捨てるのもお金のかかる時代です。
過去の手帳
ずっと大事に保管していたんですが捨てました。
これすごく悩んで本当に断腸の思いで捨てました。上にも書いたんですがわたし手帳を日記みたいに使っていたので、所せましと書かれたその日の出来事を読み返すと結構楽しかったりバカバカしかったりして好きだったんです。
でもこれは自分以外に見られたくないな……と思ったときに捨てようって決めました。
過去ばかり見てても得るものはないしね。
こういうものを捨てるかどうかはほんと人によると思います。一生大事にしてたらそれはそれできっと宝物になるはずだから無理に捨てる必要はなくて。
わたしの過去は灰になった!
給与明細
これが捨てられなくて……。大量に持っていました。
学生時代のアルバイトの給与明細から全部保存してたから、そりゃもう膨大な量でした。
なんでそんなもの大事に取ってんの? って思われそうですが、給与明細みてニヤニヤするのが好きだったんです。
人それぞれこういう「他人からみたら明らかにゴミ」っていう捨てられないものありますよね。……あるよね?!
やっと全部シュレッダーにかけました。ふー
遺品
これすごく悩みました。わたしの場合は祖母の遺品。
わたしがもらった遺品は「祖母の手作りテッシュケース」というこれまた非常に捨てづらいアイテムでした。
もちろんティッシュケースひとつくらいそんなに場所を取るものではなくて、ずっと持っていてもいいんです。
でもずっと引き出しに入れっぱなしで自分で使うわけでもなく、たまに取り出してみるわけでもなく。ただ掃除の度に「これどうしよう……」って思う程度。
祖母が亡くなってもう10年以上過ぎました。思い出は心の中にたくさんあるから、使わないティッシュケースはもういいかなと。
写真
これ今の若い子(このいいかたがおばさんくさい)はみんなデジタルデータになってて、「写真捨てるかどうしようか悩むー」っていうのないんだろうなって思うとすごく羨ましい!
わたしはまだまだフィルムカメラで写真を撮る時代に子ども時代を過ごしたので、古ぼけた写真がたくさんありました。
このままだとどんどん古くなっていくので、残しておきたいものはデジタルデータにして、古い写真はきれいな封筒に包んで捨てました。
ちょっと躊躇したけど過去が恋しくなる時って現状がうまくいってないときが多いから、昔を懐かしんでないでもっと前見て頑張れよっていうわたしへのエール。
きっとデータ化した写真もそんなに見返すことはないだろうなと思います。
今まさに捨てたいけど迷っているもの
どんどんモノを捨てたわたしですが、今捨てるのをためらっているものがひとつあります。
それは父親が着ていたスーツ。
団塊世代の企業戦士だった父はスーツをたくさんもっていました。
退職を機に「もうスーツは着らんぞ」と断捨離をはじめたわけですが、やっぱり思い出いっぱいでゴミにするには踏ん切りがつかなかったみたいで。
「まことさん(←わたしの夫)はスーツ着るか?」と言ってたくさんわたしに送ってきてくれました。
まことさんスーツ着ないーーー!
よって誰にも着られることのないスーツがたくさんあります。
しかも全部オーダーメイドで父親の名前入りっていう。
それもし着る機会があって、サイズもピッタリだったとしてもちょっと嫌なんじゃないかな……。
捨てればいいよね、これぞまさに捨てるべきものだと思うんです。
でもこれで必死に働いて育ててくれたんだなあと思うと、「はいゴミー!」ってできないわたしがいます。
もうしばらく保留です。年内に決着をつける! それでいいのだ。
近々帰省する予定があるのでそのときに捨ててもいいか聞いてこようとおもいます。
まことさんスーツ着ないから捨ててもいい? ってストレートに言ってもいいか悩む。
でもこっそり捨てるのも心が痛む。でもこっそり捨てるほうが優しいのかもしれない。
(追記)父のスーツ手放しました
クローゼットにずっとおいていたスーツ、やっと手放しました。
父に言うのは申し訳なくて、母に「せっかくもらったんだけど、まことさんスーツ着なくて……」とモゴモゴ言うと、「誰か欲しい人がいたらあげてもいいし、誰もいなければお役御免でいいんよ」と言ってもらいました。
せめて下取りかチャリティーへ、と思って調べるとスーツの下取りをしているお店はあちこちにあって、肩の荷が降りたのは言うまでもなく。
自分がいらないからって人にあげるときは、相手が本当に必要かどうか確認してからじゃないとこういう余計な気苦労をかけるよね……ってことを学びました。
ものを捨てるのはほんとうにエネルギーを使います。
要らないものを捨ててスッキリ生きよう
たくさんものを捨てたら掃除がすごく楽になりました。
さすがにミニマリストみたいに「もたない生活」はわたしには無理だけど、「余分なものを持たない生活」にはどんどん近づいています。
何かを買うときに「手放すときのこと」を考えられるようになったし、「もったいないから」と使わない包装紙や紙袋を保管しておくこともなくなりました。
あと、賃貸マンションなので半年に一度「火災報知器の点検」「排水管の掃除」などなどが来るんですが、前日に慌てて掃除をしなくても大丈夫な状態なことに感動しました。
今まで結構散らかしてたから、前日に押入れに押し込んだりしてたんですよね……(恥
片付けの鉄則は「整理整頓の前にモノを減らすこと」っていうのはほんと。部屋がすっきりするといいことづくめです。
これで「片付け上手になったらお金が貯まりましたー!」ってなったらすごいんですが、そんな日が来たら大きな声でお伝えしたいとおもいます。そんな日がきたらね!
まとめ:モノを捨てるメリット
「捨てる」っていうとネガティブなイメージですが、「モノを捨てる」にはいい結果しかないです。
- モノが少ないと掃除が楽
- モノが少ないと散らからない
- モノが少ないと部屋がキレイ!
いいことづくめです。